銀行員からの転職体験記→キャリアチェンジで見つけた新たな可能性

銀行員からの転職体験記→キャリアチェンジで見つけた新たな可能性

目次

はじめに

こんにちは、庶民よしおです。

多くの新卒者にとって、初めての就職先を選ぶことは人生の大きな岐路となりますが、私もその一人でした。

理系出身でありながら、地元への強い思いから金融機関を選択したものの、実際に働いてみると、自分の価値観や将来のビジョンとのギャップに気づくことになりました。

この記事では、新卒で就職した銀行を退職し、新たなキャリアを選択するまでの経験を詳しく綴っていきます。

就職活動中の学生や、転職を考えている方々にとって、有益な情報となれば幸いです。

1. 新卒での就職先→なぜ銀行を選んだのか

理系出身者の金融機関選択

私は高校、大学と理系の道を歩んできたため、多くの人が「なぜ銀行なのか」と不思議がるのも無理はありませんでした。

しかし、地元への強い愛着、安定性を求めての金融機関選択、そして理系スキルの金融分野での活用可能性を考慮した結果、銀行への就職を選択しました。

地元志向の就職活動

就職活動において、私は地元の地方銀行を中心に活動を行いました。

都会での学生生活を経験し、改めて地元の良さを実感したことが背景にあり、地域経済の要として重要な役割を果たす地方銀行に魅力を感じ、積極的にエントリーしました。

金融機関の魅力

金融機関、特に銀行を選んだ理由には、安定性、社会的信用、スキルアップの機会、地域貢献などの魅力があり、これらの要素が私の就職先選択に大きな影響を与えました。

2. 銀行員としての日々→やりがいと課題

顧客との直接的なやりとり

銀行員として働き始めてまず感じたのは、お客様との直接的なやりとりの多さであり、これは予想以上にやりがいを感じる部分でした。

多様な顧客層との関わり、問題解決の喜び、そしてコミュニケーション能力の向上など、日々の業務を通じて多くの学びがありました。

理系バックグラウンドの活用

理系出身者として、数字を扱う業務は比較的得意でした。

融資審査における財務諸表の分析や将来予測の計算、投資商品の説明におけるリスクとリターンの数値的な説明、さらには業務効率化のための数値データ分析など、大学で培った計算力やロジカルシンキングが様々な場面で役立ちました。

残業の実態と営業ノルマの葛藤

一方で、銀行業務には予想以上に多くの残業があり、これは大きな課題の一つでした。

営業ノルマ達成のための時間外活動や月末・期末の事務処理集中による残業、顧客対応の長期化など、ワークライフバランスを崩す原因となっていました。

さらに、顧客にとって必ずしも最適とは言えない金融商品を販売しなければならない状況に直面することも多く、この倫理的ジレンマは私の価値観と仕事の現実とのギャップを強く感じさせる要因となりました。

3. 転職を決意した理由

先輩からのアドバイスと顧客からの刺激

転職を考え始めたきっかけの一つは、先輩社員からの「辞めるなら早い決断が良い」というアドバイスでした。

若いうちほど転職のハードルが低く、家庭を持つ前に自由な転職がしやすいという理由からでした。

さらに、ある顧客から「夢は大きく持ちなさい」というアドバイスを受け、銀行の外の世界に目を向け、より大きな目標を持つことの大切さを実感しました。

自己分析と将来設計

転職を真剣に考え始めたことで、改めて自己分析と将来設計を行いました。

金融業界が自分に最適なのか疑問を感じ、銀行員としてのキャリアに限界を感じると同時に、より柔軟な働き方や新しい環境での挑戦を通じた成長を望むようになりました。

これらの要因が重なり、最終的に転職を決意するに至ったのです。

4. 退職までのプロセス

退職の決断と手続き

実際に退職を決意してから実行に移すまでには、周囲への迷惑や将来への不安、社会的評価など、いくつかの心理的ハードルがありました。

しかし、一度決断してしまえば、案外スムーズに進めることができました。

上司への報告、人事部門との面談、引き継ぎ作業、最終出社日の決定、退職金や保険の手続きなど、予想以上にスムーズに進んだことに驚きました。

周囲の反応と退職時の心境

退職の意思を伝えた際の周囲の反応は様々でしたが、予想していたほど否定的な反応はなく、むしろ応援してくれる声が多かったことに安堵しました。

実際に退職する際には、ノルマや残業からの解放感と次の仕事への期待と不安、これまでお世話になった人々への感謝の気持ち、そして新たなキャリアへの強い決意など、複雑な心境がありました。

5. 転職活動の実態

転職活動のスタートと直面した困難

退職を決めた後、すぐにハローワークや転職サイト、人材紹介会社、個人的なネットワークなどを活用して転職活動を開始しました。

しかし、適切なアドバイザーの不在や銀行以外の業界知識の不足、自己PRの難しさ、求人情報と実態のギャップなど、いくつかの困難に直面しました。

努力と行動の重要性

転職活動には予想以上の努力と時間が必要でした。

業界研究やスキルアップ、面接対策、ネットワーキングなど、様々な活動に注力しました。

最も痛感したのは、とにかく行動することの重要性です。

積極的な情報収集や人との出会い、興味ある分野への挑戦、そして失敗からの学びなど、一歩踏み出す勇気が新たな可能性を開くことを実感しました。

6. 新たな職場での経験

新しい環境への適応と銀行での経験の活用

銀行とは全く異なる業界に飛び込んだため、最初は戸惑うことばかりでしたが、積極的な質問や観察力の活用、柔軟な姿勢、自己啓発などに注力することで、徐々に新環境に適応していきました。

意外にも銀行での経験が様々な場面で活きることがわかり、数字への強さ、顧客対応力、緻密さと正確性、幅広い知識などが新しい職場でも評価されました。

新たな挑戦と成長

新しい職場では、これまでにない挑戦の機会が数多くありました。

徐々に任される業務量も増え、様々な経験を通じて自分自身の可能性が大きく広がったと感じています。

特に経理としての経験は私を大きく成長させ、日商簿記2級を取得したことで生活は良い方向に一変しました。

おわりに

銀行員から全く異なる業界への転職という経験を通じて、私は多くのことを学び、成長することができました。

安定を求めて選んだ最初の就職先が自分に合わなかったからといって、それは決して時間の無駄ではありませんでした。

むしろ、その経験があったからこそ、今の自分があるのだと強く感じています。

キャリアの選択に絶対的な正解はありません。

それぞれが自分なりの価値観や目標に基づいて、最善の選択をしていくことが大切です。

時には勇気を出して大きな決断をすることも必要でしょう。

しかし、その決断が自分自身の成長につながり、より充実した人生へと導いてくれる可能性を秘めているのです。

この転職経験を通じて、私は自己理解を深め、変化を恐れないことの大切さを学びました。

また、人とのつながりの重要性や、スキルの汎用性と専門性のバランス、そして何より自分にとって幸せな働き方を追求することの大切さを実感しました。

これから就職や転職を考えている方々へのアドバイスとしては、まず徹底的な自己分析を行い、自分の価値観や強み、興味関心を明確にすることが重要です。

そして、幅広い選択肢を検討し、積極的に情報収集を行うこと。

常にスキルアップを心がけ、人とのつながりを大切にすること。

そして何より、新しいことに挑戦する勇気を持つことが大切です。

キャリアの道のりは決して平坦ではありませんが、每の経験が自分を成長させ、新たな可能性を開いてくれるはずです。

この記事が、皆さんのキャリア選択の一助となり、自己実現と幸せにつながるものになることを心から願っています。

最後に、転職を考えている方々へ。

不安や迷いは当然あると思いますが、自分の直感を信じ、勇気を持って一歩を踏み出してみてください。

その一歩が、思いもよらない素晴らしい未来への扉を開くかもしれません。

皆さんの挑戦と成長を心から応援しています。

次回の記事でお会いしましょう。ありがとうございました。

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